いつもこのブログを御覧いただき、ありがとうございます。今日は先日行こなわれたリギングポイント講習会の様子をご報告します。今回は群馬県、神奈川県、千葉県から3名様が参加されました。リギングポイント(アンカー)をどこに設置するか?アンカー選びは一番悩ましいところです。なぜならリギング作業の楽しさはアンカーの位置や設置方法の良し悪しで決まってしまいます。リギングポイントが高い程、リギングシステムの選択肢は広がりますが、幹は細く強度が心配です。この講座では、作業の安全性を高めるためにリギングポイントの設置基準を「みえる化」します。
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毎度おなじみ開始早々課題が出されます。ケヤキの細い枝先、太さ4cmのところにピンクテープがついています。そこに150kgの丸太を持ち上げ、縛り付けてください。ただしブロックを取り付けたリングポイントが20cm下がったら失格です。セッチングが終わり、いよいよ丸太を待ちあげていきます。さあ、緊張の一瞬です!
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結果は残念ながら失敗。リフトするとリギングポイントが垂れ下がり、一向に丸太は上がりません。これ以上リフトすると枝が折れてしまいますので作業中止です。再び3人で作戦の練り直しです。
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ブロックの取り付け方を変えて再び挑戦です。3人が見守る中、果たして結果は?
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見事、150kgの丸太が持ち上がっていきました。ブロックを取り付けたリギングポイントはビクともしません。大成功です!
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二日目:持ち上げた丸太を斜面に上に横移動させます。ただし、ウインチなどの動力を使ったり、人力で引っ張ったりしてはいけません。重力だけを見方にしてください。アイデアは一人で考えても行き詰まってしまうので、チームの協働作業です。一人のアイデアが新しいアイデアの卵となり、それがどんどん膨らんでいきます!
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丸太を縛ったロープを「輪」状態のエンドレスにします。ストッパーを外せば、丸太の重みで横移動する算段です。レスキューテクニックの「カウンターバランス」作戦です!
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結果は丸太は動きませんでした。残念無念!でも、今までにない斬新なアイデアです。私では到底思いも付きません。素晴らしい!!!参加者の才能が解き放たれる瞬間に立ち会うことができ、とても幸せです!この感動がお面白く、私は講師を辞めれません!
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夕方は研修室に戻り、2日間の実習を理論的にまとめて腹に落とす作業です。講師と参加者の問答形式で座学がすすみ、テキストに「作業のポイント」を書き込みます。
実習をやりっぱなしで終わらせず、自分たちが考案したアイデアの改善点を見つけ、それを次回に生かしていきます。
今回も参加者の皆様のおかげで、楽しく充実した時間を共有できました。ありがとうございました。今回ノットテストができませんでしたが、クライミングやリギングをする上で必須ノットとなりますので、是非とも覚えてください。はじめは3分を目標に、なれてきたら1分、最終的には15秒を目指してください。次回お会いできる時を楽しみにしております。よろしくお願いいたします。