講習会報告 「道具検査」 自分の道具に愛着が湧いてきた!

いつもこのブログを読んでいただき、ありがとうございます!

今日は先日開催した「道具検査」の講習会の様子をご報告します。

 

これはヨーロッパ基準に照らし合わせながら、皆さんが使っている道具を検査して、道具の「安全性」を確認し、「安心」して作業に集中してもらうのが目的です。

 

今回は和歌山県と福島県からのお二人がご参加くださいました。

 

左の写真はカラビナにID番号を刻印しているところです。

今まではテプラを貼り付けていたのですが、文字が消えたり、テープが剥がれたりと不便を感じていました。刻印ならば消えることはありません。

IDを見れば所有者、製造日、検査記録が分かります。

個数識別もしてるので検査済、未検査がはっきりわかります。

先ずはハーネスの検査から入ります。

最も摩耗しやすいところは金属部との擦れるところです。「ヨーロッパ基準」以上のキズや摩耗を発見したのでストラップを交換することになりました。

「え?切っちゃうよ。切っちゃうの?」

ハサミを入れる瞬間は何故がドキドキします。

写真ではちょっとわかりにくいですがストラップの端の部分が摩耗しています。

このストラップは「自分の命を預けている」重要部分です。不安を抱えながら使うよりは、基準に基づいて交換した方が安心できます。

 

交換終了後、Aさんの笑顔が印象的でした。

 

このカラビナはゲートの動きが悪く、「本来の機能」を満たしていません。よって廃棄印の「赤テープ」が巻かれました。検査をしていくとこの赤テープ印のカラビナが2個、3個、4個と次第に増えていきました。「うあ~このカラビナもダメか、、、」落胆の表情がつのります。

 

「ゲートの動きが鈍いには汚れが落としけれていないかもしれないよ」の言葉に押され、もう一度念入りに洗ってみました。すると出るわ出るわ、さらなる塵が!それが左の写真です。

 

ゲートの動きが滑らかになり「合格品」へ格上げです!

 

みなさん、「洗浄」は大事ですね!

カラビナ25個分の汚れです。

 

「お陰で3gぐらい軽量化できたので明日から早く登れそうです」

表情が暗かったAさんも冗談が言えるぐらい「洗浄」作業にはまってました。

写真はスパーのギャフを研いでいるところです。

樹上から地面に着地するときに石を踏んだりして、ギャフの先端を

つぶしてしまいます。先端が丸いギャフは樹上での足場をつくれず仕事になりません。そこでギャフを研ぎ直します。

 

僕らが求めるギャフの機能は

「軽い力でしっかり刺さりギャフアウトしにくい」

 

正しい研ぎ方をして、理想的なギャフをつくります。

プーリーセイバーのピントを修理しています。

シンブルがプーリー部分と接触して傷が入っていました。

耐水ペーパーを使って根気強く傷を修理していきます。

 

今まで諦めていた道具が修理すれば使えるようになりました!

参加者のみなさんからご感想をいただきました。

Aさん「地味だけど検査表づくりが一番楽しかった。これで私の全て道具をしっかり管理できる」

Jさん「自分が使っているロープやヒッチコードの素材の特性を熟知できた。どうするとナイロンが劣化するのが分かったので管理がしやすくなる」

皆さんからこのような声を頂き、スタッフ一同感激しております。今回の経験を糧に、次回はさらなるバージョンアップをご用意いたします。

遠いところからのご参加、本当にありがとうございました。