いつもマルイチのブログを読んでいただき、誠にありがとうございます。
今日は日常使っているリギング道具の「検査」の様子をご報告します。
7月下旬、JR東日本八王子管内の仕事が一段落しました。傾斜が30度ありそうな急斜面、直径60㎝を超す大径木の移動は道具たちにとってもかなりの負担をかけました。気を付けていても、それなりの摩耗が生じています。
我々の仕事は「ロープは切れない」「滑車は壊れない」ことを前提にシステムを組んでいます。ですから道具の安全を担保することは必須条件なのです。お盆明けの再開に向けて道具の安全確保をしっかり準備していきます。
検査とは、
「ある基準」を基に
「異常はないか?」
「機能を満たしているか?」
を調べることです!
大事なことは「判断基準」がキチット確立していることです。
摩耗した同じロープを検査しても、Aさんは大丈夫。Bさんはダメ。では、どちらを信じたらよいかわかりません。これは「判断基準」が統一されていないのが原因です。
マルイチではヨーロッパの検査基準を基に道具検査を行っています。
①先ず検査しやすいように汚れを落とします。
②綺麗になったところで異常はないか?機能を満たしているか?
を調べます。ある基準を満たしていなければ、その道具は「異常」とみなします。
③プーリーに傷があるとロープを引っかけてしまいますので、傷を綺麗に取っていきます。
今まで捨てていた道具も「基準」を満たすように修理してあげれば、まだまだ現役使えるのです!
④修理できないものはすぐに赤印をつけるか、廃棄します。そうしないとうっかり仕事で使ってしまいます。
⑤必要道具はすぐに補充。
こうすれば安心して仕事に取り組めます。
マルイチでは道具検査の研修会を開催していますので、よろしければ是非「講習会について」をご覧ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。