命を頂いた樹を活かしたい。

マルイチの現場はトラックが近寄れない急傾斜のところがほとんどです。そのため伐採木を運び出すことができず現場に置いてきました。60年・70年と年輪を重ねてきた命を頂いているのに、その命を活かせないことに申し訳なく、心苦しい想いでした。家具材に使うなら最低でも長さが210cmほしいところです。これではとても人が運び出せる大きさではありません。そこで、小型製材機を現場に持ち込み、人力で運べる重さ(厚さ)にしました。

まだまだクリアーしなければいけない課題もありますが、これでやっと樹の命を活かすことができ、胸のつかえがとれそうです。

 

 

 

写真はサクラの木目です。

 

材の中心のサーモンピンクがきれいですね。

 

ご覧の通り、素直で美しい女性的な木目と同様、

 

カンナ加工もしやすく、私も大好きな樹の一つです。

 

使い込ほどにサーモンピンクが飴色に変わっていくのも

 

魅力です。