第2回ウッドタワー工法技能判定会、実施レポート

さてさて、ご報告が遅くなってしまいましたが、去る平成28年12月17日・18日の2日間、

第2回目となる「ウッドタワー工法 技能判定会」が弊社も所属させて頂いている「ウッドタワー研究会」様の主催にて実施されました。

会場として弊社の演習林(長野市の大岡演習場)をご提供させて頂きましたので、ご報告がてら紹介させて頂きます。

※ ウッドタワー研究会とは「ウッドタワー工法」の普及・技術向上・技術者育成を目的とした民間の任意団体です。

判定会の受験者は8名。

結果としては準指導員2名、1級1名、準1級4名、2級1名の合格者を輩出され、実りの多い判定会であったようです。

 

業務として日常的にウッドタワー工法を実践するウッドタワー研究会の会員が対象で、実技練習などは無く、いきなり検定試験の一発勝負。

 

鉄道沿線の近接木伐採に求められるのは「究極の安全」であります。実技試験・力学・リギングシステムの筆記試験など、より確実な安全知識と安全技術の習得が問われる内容で判定は行われておりました。

具体的には立木をA班B班の2チームに分かれ、3モーションシステムにて伐採。このような検定方法はウッドタワー研究会さま独自のモノであると言えましょう。

【実技試験のポイント】

  • チーム全員の安全意識が揃っているか
  • 上下作業のルールが徹底しているか
  • 道具撤収後の員数確認

【筆記試験のポイント】

  • 力学の基礎知識、ノット18種
  • スローラインとロープセッティング
  • リギングのシステム選択と必要道具の図解

受験者は日頃から鉄道近接木の伐採をされている経験豊富な皆様ではりますが、日常無意識にしている動作、その動きの根拠となる知識、それは果たして正しいのか? はたまた誤っているのか? 今回の試験を通じて技能を検証し、己の課題を見つける良い機会となったようです。

【受験者と結果】

・準指導員 北岡 由自 さま(株式会社 武蔵ツリーサービス)
      戸出 昭広 さま
・1級   高柳 圭 さま(こだま樹業)
・準1級  及川 太郎 さま(Aorbo Core)

      木村 亮介 さま(株式会社マルイチ)
      佐々木 法雄 さま(hoaloha)
      舟生 伸 さま(真和工業 株式会社)
・2級    畠山 晋太郎 さま

【運営・実施者】

・責任者 山岸 建次 さま(ウッドタワー研究会 委員長)
     高橋 秀夫 さま(ウッドタワー研究会 技術委員)
・判定員 ポール ポインター さま(ウッドタワー研究会 最高技術責任者)
     小松 誠司 さま(ウッドタワー研究会 技術委員)
     藤原 祥雄 さま(ウッドタワー研究会 技術委員)


第2回ウッドタワー工法 技能判定会、事故も無く大成功のうちに終える事ができました。
弊社の演習林がこのようなカタチでご活用頂けた事を嬉しく思います。またぜひご利用頂けましたら幸いです。
受験者の皆様、運営のウッドタワー研究会の皆様、2日間大変お疲れ様でございました。

後日、受験者の皆様には試験結果と併せて各々の技術的・知識的課題が送られたようです。ご自身の課題を客観的に見つめ直され、更なる安全技術の向上に繋げて頂ける事を願ってやみません。