道具検査講習会報告 自分の道具に魂を刻む!

みなさん、こんにちは。

 

株式会社マルイチの藤原祥雄です。

 

お忙し中、このブログを読んでいただき、ありがとうございます!

 

今日は先月開催した「道具検査」の研修会の様子をご報告します。

 

これはヨーロッパ基準に照らし合わせながら、皆さんが使っている道具を検査して、

 

道具の「安全性」を確認し、「安心」して作業に集中してもらうのが目的です。

 

どうしてこのテーマをしたかったのか。話は一年前に遡ります。

 

それまで私は自分の道具に対して無頓着でした。

 

 ロープは3年を目安に更新する。 

 

 道具は定期的に洗う。

 

このくらいしか知らず、単純に本に書いてあることを鵜吞みにして道具を管理していました。

 

そこには  なぜ3年なのか?  なぜ洗う必要があるのか?

 

という本来の「目的」の意味を理解していなかったのです。

 

しかし、「道具をある基準に即して検査する」ことは「技術者としての責任」である。

 

このことを学んでから私の道具に対する意識は一変し、正しい道具検査の重要性を痛感したのです。

 

それまであやふやだった基準が明確になり、安心して自分の道具を使えるようになりました。

 

道具検査の「本質」が解かったのです。

 

今まで出来なかったことができるようになるって、本当にうれしいですね!

 

 

今後、マルイチでは「本質を追求する」研修会を定期的に開催します。

 

皆さんと一緒になって「解かった。うれしい!」をともに喜びたいと思います。

 

   安全を最優先するあなたをマルイチが応援します!

 

 

 

 

まずは全ての道具を種類別に並べます。

 

 こんなに道具持ってたんだ!知らなかったよ!

 

 あれ~あのカラビナ無くしちゃったよ!

 

まじまじと自分の道具を見つめたのは初めてかも 

 

まずはカラビナから掃除します。

 

使っているうちにゲートのロック機能の動きが悪くなりますので

 

クリーナーでしっかり洗い流すと

 

 お~出るわ出るわ

 

段ボールの上に現れた塵の山!

 

これでオートロック機能が戻りました!

 

 

 

掃除してもこのカラビナはオートロック機能が戻りません。

 

道具本来の機能を満たしていないものは、PPEでの使用をやめます。

 

間違って使わないために「目印」をつけておきます。

 

 

 

 

自分の道具に魂を刻む!

 

いままでと同じ道具なのに

 

名前を刻むと愛着がわいてきます。

 

 

 

ロープにもID番号を入れて識別します。

 

NMR05

 

NMさんの

クライミングロープ

No05

 

 

 

 

いよいよロープ検査に突入。

 

目を閉じてロープをなぞり、傷を感じたところで確認します。

 

 お~ストランドが飛び出ているよ。

 

 あちゃー。スパーで踏んじゃったんだよなココ。

 

過去の作業がよみがえりますね。

 

検査結果を専用リストに書き込みます。

 

ID番号、購入日、品質期限日、MBS、検査結果など

 

 オリジナルの「検査表」の完成です!

 

 これがあると

 

 道具の更新日

 このまま使うと危険なもの

 修理すればまだ使えるもの

 

などが「見える化」できます。