【動画完成】JR山田線(岩手県盛岡市)災害復旧現場での特殊伐採

 マルイチの新しい動画が完成しました。

 2015年12月に発生したJR山田線(岩手県盛岡市)松早駅〜平津戸駅間において大規模な地滑りが発生、現在に至っても運休が続いております。関係各位が復旧に向けて努力を続けておりますが、マルイチでは近接する地滑り斜面の危険木伐採をお引き受けし2016年7月より現場入り、この10月に伐採を完了いたしました。

 現場は当社でも経験した事が無いような難所中の難所。地滑り対策として監視用の伸縮計が15ヶ所、地盤のズレを計測するプリズムが50ヶ所ほど設置されておりました。我々が伐採樹木を地面に落し少しでも衝撃を与えようものなら警報機が作動、眼前を走る県道が4kmに渡って即座に通行止めになるという仕組が導入されており、慎重な上にも慎重を要する現場でありました。しかも伐採樹木は樹齢100年以上の巨木ばかり。

 正直申し上げて1回くらいは警報機を鳴らしてしまう事があるかもしれないと大変懸念をしておりましたが、ただの1度も警報機を鳴らす事無く伐採を完了する事ができました。ウッドタワー工法であればこそ可能な伐採でしたが最高レベルの慎重さが求められ、手前味噌ではありますがウルトラCならぬウルトラDの連発で静かに静かに枝・幹を降ろし続けました。

 我々の伐採は完了しましたが、現場の復旧はまだ道半ば。1日も早い全線開通を願うばかりです。当現場の地滑りは3.11東日本大震災の影響で発生した地割れが原因ではないかと考えられており、震災の1つであると言えます。当社の技術が東北復興のお役に立てたのであれば、これほど嬉しい事はございません。

 また、JR東日本さまからも大変喜んで頂く事ができ、当社としても大変なやり甲斐を感じる現場でございました。苦労はしましたが学び得たものは非常に多く、この経験は今後の当社の貴重な財産となる事は間違いありません。難現場に臆する事無く伐採にあたってくれた当社スタッフの面々、協力会社の皆様、本当に本当にありがとうございました。

株式会社マルイチ 代表取締役 岩佐治樹