いつもマルイチのブログをお読み頂きありがとうございます。去る4月21日(土)、弊社が拠点を構える新潟県村上市内において、ウッドタワー工法のデモンストレーション見学会を実施させて頂きました。
前回の静岡熱海に続き2度目の開催でございまして、今回は林業関係者様を中心に33名もの皆様がお集まり下さり、おかげ様で賑やかな見学会に。近隣県だけでなく北は宮城、南は三重からもご参加があり、感心の高さに身の引き締まる思いでございました。地元の野次馬の皆さんも含めますと総勢で50名近く居られたかもしれません。
現場は旧温出小学校跡地でもある高岩寺 温出分院の境内にて。伐採する樹木は2本。1本目は高さ約20メートル、2本目は約15メートルの杉の木をそれぞれ伐採。近隣住民の方々から枝の落下や倒木の懸念を伝えられていた危険木でありました。
今回のデモンストレーション実演者は弊社のポールさん、アーバーワークスの小松誠司さん(長野県)、武蔵ツリーサービスの北岡君(東京都)、真和工業の舟入君(山形県)の4名。1本目のクライマーは小松さん、2本目のクライマーは舟入君に担当してもらい実演を実施。クライミングから始まり枝落し・トップカット・幹刻みと、上から順番にみるみる解体されて行く杉の様子に皆様くぎ付けのご様子で、ロープとウインチを駆使したリギング・コレクティング作業も興味深そうに見入っておられました。また、要所要所では拍手を頂けたりするのも見学会ならではの1コマであります。
ご見学の皆様は写真や動画を撮影するばかりでなく、実演者に駆け寄っては熱心に質問を投げかけらるなど真剣そのもの。更にはウインチワークに挑戦する方も次々と現れて、実演者とご見学の皆様との距離が縮まっていく様子は「見学会を開催して良かった」と思えたシーンでした。
2本目の伐採ではウインチを木ではなく車に固定するなど普段とは異なる変則的な集材を行いましたが、自由が利くウッドタワー工法の応用力を示す事が出来たのではないかと思います。(ランドクルーザーの安定感には感心しました。笑)
ご見学の方の中には他県の寺院関係者様もおられ、境内に生える倒木の可能性が高い老巨木が現場状況から普通に伐倒する事が出来 ず、クレーンで吊るし切りする事もできず、いつか倒れて本堂が真っ二つになるのではとの懸念から遥々ご見学にお見えになられておられました。こういった現 場は日本中にある事が推察されますが、このお話を伺って「このような難現場においても安全に伐採が可能なウッドタワー工法を広く周知して行く事が我々の使 命でもある」と改めて感じた次第です。
尚、見学会終了後には県指定文化財でもある当社の村上事務所にて懇親会も開催させて頂きました。ご参加は約20名。皆さん林業関係や造園関係の方々で、普段の仕事の話に花が咲いたり、このような古い建物がまだ残り使われている事に感動して下さっていました。
以上、ウッドタワー工法デモンストレーション見学会 in 新潟村上の実施レポートでございました。事故も無く無事に終える事ができ、皆様のご協力に感謝申し上げます。また機会があれば見学会を実施したいと考えておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。また、見学会だけでなく当社の伐採ノウハウが実習と座学で学べる研修会も定期的に開催しておりますので、技術習得を目指される方はどうぞご利用下さいませ。
本日もご安全に。