「サイクロクロス」という自転車競技をご存知でしょうか。実は当社の社員である工事管理者「足立 晴信(あだち はるのぶ)」さんは、当該競技の国内トップカテゴリーで活躍するサイクロクロスのランナーでもあるのです。足立さん本人は謙遜してあまり大声では言われませんが、国内サイクロクロス黎明期に海外屈指のレースで成績を残したりとサイクロクロス界ではちょっとした有名人さんでございます。
日々仕事が終わってから試合出場に向けての鍛錬に余念が無い足立さん。マルイチではそんな熱い気持ちを持ち続けている足立さんを心から応援させて頂いております。このページでは頑張る足立さんのご経歴から今後の目標までをインタビュー形式でご紹介させて頂きます。
Q.サイクロクロスとはどういった競技ですか?
クロスカントリーマラソンの自転車版といった感じですかね。長距離を走るロードレースではなく、飛んだり跳ねたりのモトクロスでもなく。斜面・階段や障害物・ダートもある複雑な周回コースをぐるぐる回るんですよ。昔からあった競技だったんですけど、近年にエンターテイメント性を持たせてアメリカでブームになりまして、その影響か国内でもレース数や競技人口が増えていますね。走行しながらでは越えられない障害物や泥でグチャグチャの場所は自転車を担いで進んだり、ちょっと変わった競技です。
Q.サイクロクロスの魅力ってどんなところでしょう?
同じ場所をぐるぐる回るレースなので観客の方にとっては全体が把握しやすいのは楽しめる要因の1つでしょうね。競技者としてはチームで参加できるところですかね。ランナーは1人だけなんだけど、ピットクルーがいるんですよ。レース途中にドロドロになった自転車を乗り換えたり、クルーはその間に受け取った自転車を洗って再整備してまた交換。パンクしたタイヤも大急ぎで交換したり、そんなピットクルーとの連携も魅力の1つです。ちなみに僕の所属するチームは「Team FRIETEN(チーム フリッテン)」といいます。フリッテンってオランダ語でフライドポテトの意味なので競技者としては禁断の食べ物なんだけど、面白いかなと思って(笑)
Q.足立さんはいつからサイクロクロスを?
競技歴は長いですよ。23歳くらいの頃からやってまして、全日本にも出場経験があります。全日本での最高位は5位ですね。ちなみに、近年全日本に出られるのはトップカテゴリーのランキング上位選手だけです。日本ではカテゴリーが1~4までありまして、僕は最上位であるカテゴリー1にいます。その他にマスターズというカテゴリーもあって、本当は僕くらいの年齢ならマスターズの方に出るべきなんですけどね(笑)ちなみに「シクロクロス」という呼び方の方が今は一般的なんだけど、僕みたいに昔からやってる人間は「サイクロクロス」とか単に「クロス」とか呼んだりしてますね。
Q.ずっとトップカテゴリーで活躍を?
いえ。今はトップカテゴリーで競技してますけど、結婚してから中々思うように競技に打ち込めなくなったり、林業の世界に入ったのもあって体力的にもキツくなっちゃって競技からは遠ざかっていた時期がありました。それでも年に1度くらいは試合に出てましたけど、カテゴリーは落としてしまってましたね。出てないと落とされちゃうんですよ。本格的に競技に復帰したのは2年前。どうにかカテゴリー1に復帰できました。
Q.もともと林業をされてたワケではなかったのですね?
そうなんですよ。元々は土木の仕事をしながら競技に参加してたのですが、オリジナルのウェアを作ろうとなった時にヨーロッパのプロチームみたいなスポンサー名が沢山入ったものにしたくて、馴染みの酒屋さんやパン屋さんのロゴを使わせて頂いたんですよ。でもそれだけじゃ物足りなくて、どうせなら自分のロゴを作って入れようと作ったのが「キコリッシモ」というロゴだったんですね。親に連れられてハイキングをしていた子供時分に木こりを知って、ぼんやりと「こんな山の中で仕事したいなぁ」と思った記憶が、たまたま仕事で支障木を苦労して伐ってて甦ってきた時期と重なって。それで斧をあしらったロゴを作ったんですよ。それだけじゃ飽き足らずに、周りにロゴの説明する際に「木こりの会社のロゴなんだよ」と言いたくなっちゃって、本当に転職して木こりになっちゃったんですよね(笑)
わはは。順番が逆なんですね(笑)
Q.ところで、なぜ2年前から本格復帰を?
1年前からマルイチさんに所属させて貰うようになったのが大きいですね。現場管理を担当させて頂く事になって体力的にも余裕が出てきました。なので今は仕事が終わってから、体調を見て自転車に乗ったりしていますよ。時間にして1~2時間、距離にして25~50キロくらいかな? 時間や距離はその日その日でどのコースを走るのかによりますね。本当は、もっとやらないとなって感じなんですけど、回復に時間が掛かるようになったので自重しながらトレーニングしてます。お酒も呑みに出掛けたいですし(笑)
Q.トップカテゴリーにはすぐ復帰できたのでしょうか?
すぐ上がれると思ってましたけど、それがなかなか(笑)若い頃はポンポン上がってたので、そのイメージを持って臨みましたけど、結局4~5レースかかってしまいましたね。去年の12月に上がりました。頑張ってトップカテゴリーには上がりましたけど、残念ながら成績は芳しく無いんですよ。40代後半でトップカテゴリーに復帰できたので凄い凄いと言って下さる人はいるんだけど、出来ればリザルト(順位)でも結果を出したいですよね。
Q.最後に、今後の目標を教えてください。
秋から春先にかけての競技なので開幕は9月頃からなんですけど、今シーズンはどこのレースでも良いので10位以内に何とか入りたいですね。なのでベスト体重のマイナス6キロまで落としたいんですけど、年のせいか中々落ちなくて。体重落として順位を上げて、マスターズには行かずに少しでも長くトップカテゴリーで戦っていたいですね。折角なら、元気なうちに海外のレースもマスターズクラスでよいのでまた走りたい。やれるだけやりたいですね。
以上、足立さんのインタビューでした。皆さま、今後も挑戦を続ける足立さんにぜひご注目ください。
足立 晴信(あだち はるのぶ)
神奈川県横浜市出身 1972年6月14日生まれ、O型。
株式会社マルイチ 工事管理部 課長
※当ページの内容はインタビューさせて頂いた2019年5月28日時点での情報で構成しております。
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