上げ荷集材 ウインチアンカー

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今日はエンジンウインチのアンカーのお話をさせていただきます。左の写真をご覧ください。谷側にある幹を切り離した後、山側に向かって材を引上げています。この時、ウインチのアンカーが地面近くにあると、材が地面をこすり摩擦抵抗が生まれ、動かなくなります。そこで、リギングアンカーと同様にウインチアンカーも樹の高いところの設置します。

この時、アンカーにしている立ち木には、引き倒そうとする力が働きます。伐倒時、できるだけ高いところにロープを設置して、けん引した方が大きな力が生まれるのと一緒です。

立ち木が倒れないようにガイライン(支えロープ)を張り、アンカー強度を確保します。

一昔前の林業は架線集材が主流でした。今は高密度に作業道をあけ、重機が届くところを集材しています。ですから、架線を張れる業者は少なくなりました。マルイチの現場は急斜面が多く、作業道の開設は難しいです。十数年前に経験した架線技術がまた役に立つとは嬉しい限りです。改めてリギングは広い知識が必要だと実感した現場でした。

 

いつもより複雑なシステムになります。事故回避のために、アンカーポイントを全員で共有し、役割分担を明確にします。