マイナス10度の吹雪の中で伐採作業。ファイントラック下着が大活躍。

JR北上線(岩手県)にて、杉の木のトップカット約50本を緊急でご依頼頂きました。
積雪1.5m、気温マイナス10度、最大風速15mという本来であれば施工中止の条件でしたが、鉄道の安全輸送の為に最善を尽くすのが我々の仕事。鉄道繁忙期のお正月前である事を鑑み、少々無理を押してお引き受けさせて頂いた次第です。

■ 極寒環境で1番怖いのは汗による身体の冷え。

正直申し上げて技術的にはさほど不安は感じておりませんでしたが、実は1番怖いのが汗による身体の冷え込みです。
マイナス10度の極寒の中でも20mの木ともなれば登るだけで汗をかきます。連続作業なら問題は無いのですが、鉄道林伐採は列車が通過する度に作業停止。その間5分から10分、隠れる場所もない20mの木の上で猛吹雪にさらされたまま。

通常であれば、1日3回着替えなくては真冬の作業は体力的に厳しいのです。汗をかき作業停止の間に体が冷え込み、体調を崩した事は今まで何度もありました。当現場は息も出来ない程の猛吹雪、しかも吹きっ晒しの木の上ですから着替えもできません。果たして冷え込みに耐えられるのか? 全くの未経験ゾーンでした。地元の職人達ですら「この環境で木に登り、木の先端だけ切るという作業が本当に出来るのか?」と疑いの眼差しで見ておられたほどです。


伐採は滞り無く完了。その秘密とは?

結論から申しまして我々の不安は全くの杞憂に終わり、伐採は何の問題も無く完了する事ができました。
ファイントラック社の高性能下着が威力を発揮、汗をかいた状態で待機していても体が冷え込む事がありませんしかもお昼ご飯を車中で食べている間に乾くので着替えもせずに済んだのです。

普通ならマイナス10度ともなれば着膨れして動くのも大変です。
しかしファイントラックですと上半身は一番下の「L1ドライレイヤ」、2番目の「L2べスレイヤ」、3番目の「ミッドレイヤ」、そして通常の冬用チェンソージャケット。下半身はL1・L2を履いた上に防刃用のチェンソーズボンの重装備でしたが着膨れする事も無く、動きが制約される事もありませんでした。

ファイントラックの威力を身を以て実感。

おかげ様で無事に伐採は完了しましたが、ファイントラックでなければどうなっていたことか。想像しただけでも背筋が寒くなります(ファイントラックを着ているので大丈夫ですが 笑)。ファイントラックの威力を身を以て実感出来た良い現場でした。

後日お客様より「厳冬期での特殊伐採のレポ−トを提出して欲しい」との御依頼がありましたので、ファイントラックの事も当然触れさせて頂きましたが、元請けの取締役の方が早速ファイントラックを使われているのを見て「してやったり」の気持ちでございました。

【施工場所】北上線和賀仙人駅構内
【施工期間】平成24年12月20日〜28日